最高の機械動性、FastLine Cellによるフライングピアシング、そしてダイナミック切断用光学ユニットが、加工時間を大幅に短縮します。加工数量が多い場合は2ステーションモードと回転チェンジャを使用して、更に主要工程と並行でロード/アンロードすることができます。またガラス繊維複合材製の超高速フロントドアが、非生産時間の大幅な低減と、作業エリアへの素早いアクセスを可能にします。
大型部品向けの柔軟なレーザ加工機
2Dレーザカッティング | 3Dレーザカッティング | レーザ溶接 | レーザ肉盛溶接
レーザ装置TruLaser Cell 7040は様々な設備が備えられており、2次元や3次元の部品あるいはパイプも加工することができます。切断、溶接、レーザー肉盛溶接の各種加工にフレキシブルに変更することができます。TruLaser Cell 7040は、機械がモジュール構造で個別にカスタマイズして後付けできるため、生産環境の変更にも最適に対応することができ、お客様のご要望にフレキシブルに対応できます。
最高の機械動性とサイクルタイムを最適化する多くのスマートな機能により、これまでになく迅速に生産することができます。
機械の全長にわたって移動可能な制御パネルそしてMobileControlアプリが、どのポジションからでも人間工学的に最適な機械操作を可能にします。
X-Blastテクノロジーは切断時、特に複雑なジオメトリの場合に、より堅牢なプロセスを保証し、ノズル寿命を大幅に延ばします。
テクノロジテーブル、保証されたビーム調整、および特許取得済みのBrightLine Weldが、切断および溶接における完璧な加工結果を保証します。
最新の制御コンセプトおよびOPC/UA通信インタフェースにより、長期的にインダストリー4.0の課題に対応できるようになります。
機械はモジュール構造で後付け可能であるため個別に構成可能。
亜鉛メッキ鋼の加工
特に自動車産業では、部品の腐食防止のために、亜鉛メッキの銅製部品がよく製造されます。TruLaser Cell 7040により、亜鉛メッキ鋼板を迅速に高品質でカッティングすることができます。さらにこの機械では、変更に最適に対処し、それに応じて部品を適合させることができます。このような特性は、特に試作品製作や量産前生産などの分野で重要となるフレキシビリティを向上させます。
レーザカッティングされた自動車の後部座席
TruLaser Cell 7040では、開口部及び深絞り加工された部品のトリミングが行われます。従来のパンチツールで少量を加工する場合、多くの場合に高いコストが生じます。TruLaser Cell 7040は、必要な全ての微細な形状を最短時間で切断し、生産コストを削減します。
精密で迅速なレーザカッティング
フライス加工など別の加工と比較して、TruLaser Cell 7040は、複雑な部品において低コストの代替方法を提供しています。機械は全ての外面形状のレーザトリムを実行して貫通穴を生成します。
レーザ溶接されたファンホイール
例えばファンホイールのような3次元部品のレーザ加工は、新しい形状の設計を可能とします。これにより設計時の材料の節約や重量削減を実現することができます。さらにレーザ溶接では、従来のプロセスと比較して後処理がはるかに少なくなります。時間を節約し、部品のひずみを防ぐことができます。
レーザ溶接されたウォーターポンプカップリング
BrightLine Weldテクノロジにより、例えばウォーターポンプカップリングをほぼスパッタフリーで溶接し、生産性を最大300 %向上させることができます。
部品の修理溶接とコーティング
レーザー肉盛溶接を利用して、高品質部品の修理又はコーティングを行うことができます。特殊合金を使用したコーティングプロセスを通じて、部品の製品寿命を大幅に延ばすことができます。
TruLaser Cell 7040 fiber
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軸の移動範囲 | |
軸の移動範囲 X軸 | 4000 mm |
軸の移動範囲 Y軸 | 1500 / 2000 mm |
軸の移動範囲 Z軸 | 750 / 1000 mm |
軸の移動範囲 B軸 | ± 135 ° |
軸の移動範囲 C軸 | n x 360 ° |
軸の移動範囲 ダイナミック切断用光学ユニット | ± 9 mm |
最大軸速度 | |
軸方向Xに平行での最大軸速度 | 100 m/min |
軸方向Yに平行での最大軸速度 | 100 m/min |
軸方向Zに平行での最大軸速度 | 100 m/min |
同時の最大軸速度 | - |
B軸の最大軸速度 | 90 1/min |
C軸の最大軸速度 | 90 1/min |
軸方向Xに平行での最大軸加速 | 9 m/s2 |
軸方向Yに平行での最大軸加速 | 10 m/s2 |
軸方向Zに平行での最大軸加速 | 10 m/s2 |
B軸の最大軸加速 | 200 rad/s2 |
C軸の最大軸加速 | 100 rad/s2 |
ダイナミック切断用光学ユニットの最大軸加速 | 40 m/s2 |
位置決め精度 | |
リニア軸 (X、Y、Z) の位置決め精度 | 0.08 mm |
回転軸 (B) の位置決め精度 | 0.015 ° |
レーザ | |
最大レーザ出力 | 2000 W - 6000 W |
使用可能なレーザ | TruDisk |
ダウンロード形式で用意された全製品バリエーションの技術データ。
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TruTops Cell
TruTops Cellは、3Dレーザ加工プロセスを快適にプログラミングするために必要な機能を全て備えています。標準光学ユニットが内蔵されているため、レーザ切断、レーザ溶接あるいはレーザ肉盛溶接に対応できます。様々なインタフェースを介して3DのCADデータを読み取り、必要な場合はそれを修正します。このシステムは、3つの次元全てにおいてカッティング用の推奨データを自動作成します。さらに、装置に対しての推奨データも自動的に算出します。
TruTops Boost
TruTops Boostで、TruLaser Cell 7040が持つ最高性能を引き出すことができます。自動機構とアシスト機能により、TruTopsを使用した日々の作業は簡単かつ効率的になります。このシステムは例えばコーナーでのルーピング又は曲線を自発的に作成し、ピアシングスポット及びアプローチ又はリトラクト経路を生成します。このソフトウェアはシートが最適に利用されるように、カッティングの対象となる製品をシート上に配置します。またTruTops Boostにより、レーザ機械は適切なパラメータで自動的に稼働します。業界をリードするCADシステムとのインタフェースにより、部品図面を素早く受け取ることが可能になります。また設計モジュールが内蔵されているため、図面を自分で瞬く間に作成することも可能です。
ソフトウェア
顧客の問い合わせから製造された部品の納品に至るまで、TRUMPFのソフトウェアポートフォリオは製造プロセス全体を最適化します。TRUMPFは、ソフトウェアとマシン、サービスをインテリジェントに組み合わせ、お客様のスマートファクトリーのためにインダストリー4.0ソリューションをカスタマイズします。
TruDiskは金属の溶接、カッティング及び表面加工用の高出力固体レーザです。同装置は、高出力と同時に最高のビーム品質が求められる分野で特にその実力を発揮します。
多様なオプションを備えたTruLaser Cell 7040では作業が簡易化されるだけでなく、非生産時間も削減され、加工の高速化や生産性の向上も実感することができます。
パーティションにより作業エリアが2つの利用スペースに分割されます。それにより、セットアップ、ローディング/アンローディングとレーザ加工をデュアルステーションモードで同時に実行することができます。
回転チェンジャを使用することにより、特に生産性の高い連続生産において、TruLaser Cell 7040を最適化することができます。一つのロード及びアンロード位置だけで生産性と作業性が向上します。
テーブルが手動又は自動で移動可能であるため、作業エリア外での大型部品のローディング/アンローディングが簡単になります。
オプションのBrightLine Weldの魅力は、スパッタがほとんど発生しないレーザ溶接と最高の溶接シーム品質が両立することにあります。お客様の希望に応じて、フィード速度の大幅な上昇を活用して生産性を著しく向上させることも、又はエネルギー費用を最大40 %削減することも可能です。こうして、後加工の手間が低減するため、機械のダウンタイムと運転コストも削減されます。
Smart Approach機能は部品エッジのピアシングを行う際に、機械の起動動作を最適化して改善します。特許取得済みのこの方法により、加工の安全性を最大限維持しながら、サイクル時間を最大約9 %低減させることができます。
Smart Optics Setupとは、テストシートのカッティングや機械の再調整を行うために、機械のベースユニットに取付けられた装置のことです。標準化されたマクロにより、さらに簡単に実装可能になっています。このため時間とコストを削減できます。
軽度のノズル衝突でも、オペレータの目には見えないごくわずかな切断用光学ユニットの位置決めエラーを引き起こす可能性があります。それにより不良品の生産が増え、コストの増大につながります。光学的測定技術ObserveLine Professionalは、装備変更なしでタクトタイムにほとんど影響を与えることなく、自由に定義可能な一定間隔で機械の位置決め精度を点検します。エラー位置は検知され、不良品が低減します。
様々な原因により、完成品に切断スラグが付着したままの状態になる可能性があります。オプションの光学的測定技術ObserveLine Comfortでは、各コンタが完全にトリミングされているかどうかが点検されるため、このエラーを素早く検出することができます。しかもObserveLine Comfortには、距離コントロールシステムによる測定よりも多くの利点があります。そのためこの手法では測定時間が短縮され、非常に小さな穴の直径や斜めになっているスラグも測定可能になります。
直感的な操作が可能な画像処理システムVisionLineは、継ぎ目の隙間やエッジなど、部品のジオメトリ特徴を自動検出します。必要に応じてNC加工プログラムが修正されます。こうして、最高のプロセス安全性が得られ、部品の品質が向上し、時間と費用が削減されます。
製造の自動化レベルに応じて、様々なインタフェースオプションの中から選択できます。Basicオプションは、生産計画システム用の信号を確実に提供します。Comfortオプションは、簡単な自動化を自主的に実行します。高度に自動化された製造には、Professionalオプションが適しています。
3つのソリューションいずれにおいても完全な関連文書が提供され、また常に標準ソフトウェアを最新の状態に保つためアップデートが今後も提供されます。
多くのTRUMPFマシンでは、独自のソフトウェアラインナップへの完全な統合が問題なく簡単に実現します。Oseonへの統合やモニタリング・分析ツールとのリンクなど、どの組み合わせにも適切なソリューションが用意されています。OPC UA規格に基づいている当社のインターフェースで、サードパーティのソフトウェアシステムとのリンクも可能です。
国によっては、この製品ラインナップと製品情報が異なる場合があります。技術、装備、価格及び提供アクセサリーは変更されることがあります。 現地担当者に問い合わせて、国内で製品を入手できるかどうかを確認してください。
脚注-
他の光学構成をお求めの場合には対応いたします。