統合型画像処理を利用して溶接結果を最適化することで、一定の高いパーツ品質と隙間のないプロセス記録が確実に得られます。その結果、不良品の発生が最小限に抑えられます。
コスト効率が高く様々な用途に使用可能な3Dレーザー溶接
3Dレーザ溶接
センサー、回転対称部品や医療技術機器などの小型コンポーネントの加工用に、コンパクトで効率的で、尚且つ人間工学に基づいた3Dレーザー溶接設備をお探しの方は、ぜひこちらをご覧ください。TRUMPFポートフォリオに属するTruLaser Station 7000は、低い投資コストで入手できる一方で、十分な性能を備えたコンパクトな3Dレーザー溶接設備です。その魅力は、レーザー出力が最大2 kWと高めで、柔軟性も比較的高く、アプリケーションの幅が極めて広いことにあります。必要な設置面積がわずかであるにも関わらず、この機械には広大な作業エリアが備わっており、治具を統合して、比較的大型の部品を加工することが可能です。オプションの回転チェンジャを使用することで、同類の機械の場合よりもはるかに高い生産性が大量生産であっても実現します。
回転チェンジャを装備したTruLaser Station 7000は、生産性の高い連続生産に最適です。
画像処理が完全統合されているため、最高レベルのプロセス安定性というメリットが得られます。
軸動作機構が最適化されているため、ごくわずかな設置面積上で比較的大型のコンポーネントも加工可能です。
高出力レーザーが備わっているため、柔軟な溶接シーム形状と深い溶接深さが簡単に実現可能です。
複雑な医療技術器具の溶接
医療技術ほど正確な仕上がりが重要な分野はありません。TruLaser Station 7000では、再現性のある高品質の溶接シームが後処理なしで得られます。
ダイレクトカッパーボンド (DCB)
グリーンの波長を持つTruDiskは薄い材料も、下部構造に影響を与えることなく溶接します。この利点を活用して、例えば基板上にある銅導体路に、その下にあるセラミックを損傷することなく、テープやワイヤを使用して接触することができます。
センサーとバルブ
熱伝導溶接では、薄い部品を簡単に素早く接合することができるほか、外から見えるエッジを後処理なしで製造することができます。その結果、生産プロセスの所要時間が全体的に短縮されます。
電子部品
TruLaser Station 7000では、極小モーターや精緻な電子コンポーネントの連続生産が、最高レベルの品質要件を満たしながら実現します。
複雑な医療技術器具の溶接
医療技術ほど正確な仕上がりが重要な分野はありません。TruLaser Station 7000では、例えば気管支鏡を製造する際に、再現性のある高品質の溶接シームが後処理なしで得られます。
複雑な3D形状の溶接
VisionLine Detectと、マシン・プロセスデータのエクスポート用QDSインターフェースの効果で、最高レベルのプロセス安定性が実現します。
TruLaser Station 7000
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軸の移動範囲 | |
最大軸数 | 5 |
軸の移動範囲 X軸 | 650 mm |
軸の移動範囲 Y軸 | 350 mm |
軸の移動範囲 Z軸 | 500 mm |
軸の移動範囲 B軸 | ± 120 ° |
軸の移動範囲 C軸 | n x 360 ° |
最大軸速度 | |
軸方向Xに平行での最大軸速度 | 6 m/min |
軸方向Yに平行での最大軸速度 | 6 m/min |
軸方向Zに平行での最大軸速度 | 6 m/min |
同時の最大軸速度 | 10 m/min |
位置決め精度 | |
リニア軸 (X、Y、Z) の位置決め精度 | 0.08 mm |
繰り返し精度 | |
リニア軸の繰り返し精度 | 0.03 mm |
レーザ | |
最大レーザ出力 | 2000 W 1 |
使用可能なレーザ | TruDiode、TruDisk、TruFiber、TruMicro、TruPulse 2 |
ダウンロード形式で用意された全製品バリエーションの技術データ。
SmartTeachアプリケーション
SmartTeachはスキャナー光学系PFO用アプリケーションです。これによりレーザー溶接プログラムの作成及び調整作業が容易になります。デジタルカメラからライブ画像がアプリケーションに転送されるため、部品に対して直接、快適にティーチングを行うことができます。図形データの作成及びティーチングは、タブレットでの直感的な操作を介して行うことができます。
スキャナー溶接アプリケーション用のTruTops PFO
オフラインソフトウェアTruTops PFOを使えば、2D/3Dレーザプロセスの簡単なプログラミングが可能です: エディタ上で任意のパス、エッジ又は面を簡単に作成することができます。それ以外にも、既存の製品をCADプログラムからインポートして、これを基に加工手順をプログラミングすることができます。
アプリケーションに応じて、固体レーザの幅広いラインナップから、自分のアプリケーションに合った適切なレーザを選択することができます。TruLaser Station 7000は、レーザ出力2000 WまでのすべてのTRUMPFファイバ伝送固体レーザと使用することができます。
多様なオプションを備えたTruLaser Station 7000では作業が簡易化されるだけでなく、非生産時間がわずかであることから、プロセスのスピードアップや生産性の向上も実感することができます。
BrightLine Weldでは、レーザー溶接時のスパッターがほぼゼロに抑えられます。同時に、シーム品質が維持されたままで、生産性と送り速度の向上が実現します。また、この技術はエネルギー効率の最適化にも利用可能です。同じ溶接深さを得るのに必要なレーザー出力が低下します。
TRUMPFのキャリブレーションツールCalibrationLine Powerは、個別に定義可能な一定の間隔で、加工品でのレーザ出力が実際に規定値と一致しているかを点検します。これにより、一定のプロセス条件が保証され、常に再現性のある溶接結果を確実に得ることができます。
TruLaser Station 7000では自動化が極めて簡単に実現します。回転チェンジャを使用した2ステーションモードでは、製造とセットアップを同時に行うことができます。これは数量が多い場合に特にお勧めです。ロボットにパーツのローディング/アンローディングを任せることも可能です。
直感的な操作が可能な画像処理システムVisionLineは、継ぎ目の隙間やエッジなど、部品のジオメトリ特徴を自動検出します。必要に応じてNC加工プログラムが修正されます。こうして、最高のプロセス安全性が得られ、部品の品質が向上し、時間と費用が削減されます。
長年にわたり実績を上げてきた多面的なモジュール式光学ユニット構造は、コンパクトであるため、TruLaser Station 7000シリーズと完璧に調和します。
焦点合わせ光学ユニット
TRUMPFの堅牢な焦点合わせ光学ユニットにより、溶接、切断、削剥、加熱や穴開けなどを問わず、高品質の加工結果を確実に得ることができます!
スキャナー光学系
リモート加工に理想的な光学ユニット
国によっては、この製品ラインナップと製品情報が異なる場合があります。技術、装備、価格及び提供アクセサリーは変更されることがあります。 現地担当者に問い合わせて、国内で製品を入手できるかどうかを確認してください。
脚注-
要望に応じて、より高いレーザ出力(ラボ環境での使用で、最大10秒のビームオン時間制限付きに限り)。
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連続波レーザ(TruDisk、TruDiode、TruFiber)のビームオン時間制限:最大40秒。