TruDiodeレーザには事実上消耗部品がありません。熱交換器が内蔵された高度な冷却設計により、多くの場合外部冷却機は必要ありません。さらにダイオードの冷却水により、光学ユニットと光ファイバーも冷却されます。それとTruDiodeレーザの高いエネルギー効率が相まって、極めて低い投資/運転コストが実現します。
経済的な溶接エキスパート
極めて優れたエネルギー効率を発揮するダイオードレーザTruDiodeは、最適な結果を低い運転コストで実現できることを特長としています。このレーザは、深溶け込み溶接、熱伝導溶接、レーザ粉体肉盛り、はんだ付けやプラスチック溶着などを問わず、卓越したビード品質を生み出します。モジュール式の省スペース構造を特長とするこのTruDiodeは、生産システムに簡単に統合することができます。レーザネットワークでは、最大4つのワークステーションにフレキシブルに出力供給することができます。
アクティブレーザー出力制御が搭載されているため、安定した加工、再現性のある結果が実現します。
TruDiodeは、高い効率と高度なエネルギー管理システムで資源を節約します。
溶接のエキスパートであるこの機械では、溶加材なしでプラスチックまたは金属を接合することができます。
ダイレクトダイオード原理を採用したTruDiodeは、1m2を大幅に下回る据付面積を特長としています。
パッシブ冷却式ダイオードモジュールにより長寿命
TruDiodeによるプラスチック溶接
ダイオードレーザTruDiodeにより、裏波溶接法を使用した熱可塑性プラスチックの非接触溶接が可能になります。この手法により、強度と密度が極めて高く、見た目にも美しい接合を得られます。裏波溶接法は、重ね継手のほぼあらゆる溶接ジオメトリに対応できます。精密な入熱により、熱負荷及び機械的負荷は最小に抑えられます。
はんだ付け
レーザによるはんだ付けでは、はんだにより接合される材料同士が最適に接合されます。はんだ材料の溶融温度は部品材料と比較して低いため、レーザ加工でははんだのみが溶けます。溶解したはんだは接合の割れ目に流れ込み、加工品の表面と接合されます (拡散接合)。
TruDiode 151
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TruDiode 301
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レーザパラメーター | ||
加工品のレーザ出力 | 150 W | 300 W |
定格出力時の電源安定性タイプ | ± 1 % | ± 1 % |
連続的に調整可能な出力範囲 | 3 W - 150 W | 6 W - 300 W |
ビーム品質 | 8 mm▪mrad | 8 mm▪mrad |
ビーム開口数 | 0.12 | 0.12 |
波長 | 920 nm - 970 nm | 920 nm - 1050 nm |
レーザ光ケーブル最小直径 | 150 μm | 150 μm |
構成 | ||
寸法、バージョン 19" (幅 x 高 x 奥) | 483 mm x 495 mm x 513 mm | 483 mm x 495 mm x 513 mm |
最大レーザ光ケーブル数 | 2 | 2 |
設置状況 | ||
周辺温度 | 5 °C - 40 °C | 5 °C - 40 °C |
ダウンロード形式で用意された全製品バリエーションの技術データ。
TruControl
TruControlは、迅速で簡単な操作を可能にするTRUMPF固体レーザ向けの制御ソフトウェアです。パルス波形を個々のアプリケーションに合わせてプログラミングすることができます。レーザ出力はリアルタイムで制御され、加工結果は極めて高い再現性が保証されます。オプションのデータ保管モジュールには、品質に関連する全データを記録するため、生産製品の重要な品質データを長年経過した後も追跡することができます。外部コントローラを使用している場合、TruControlは全ての一般的なインタフェースを介してこれらのコントローラと通信します。入力は操作パネルのタッチスクリーン又はパネルPCを介して行われます。イーサネットを介してレーザ装置をネットワークに組み込み、複数のPCを接続することが可能です。
TRUMPFは、お客様の既存の固体レーザを設置状況や動作状況に柔軟に適合させることができます。これはあらゆるビームガイドコンポーネント及び制御で実施できます。冷却水供給でもいくつかのオプションがあります。様々な光学ユニット用のインタフェースは、すでに最初から装備されています。コストを削減するため、このレーザ装置は複数のワークステーションへ同時に接続することもできます。TRUMPFリモートサービスは、場所や時間を問わず、お客様の設備稼働率を確保するためのサポートとなります。
レーザ装置の年数や環境条件に左右されることなく、レーザ出力は規定値のまま一定して維持されます (通常の誤差 ±1 %)。これにより、レーザの寿命全体を通して再現性のあるプロセス結果が保証されます。
加工光学ヘッド及び光ファイバーは、レーザの冷却水を介して簡単かつ快適に冷却することができます。そのため、別の冷却装置は必要ありません。
異常時にはTRUMPFのサービスエキスパートが、確実なリモート接続を介してレーザ装置に主体的に手を加えます。殆どの場合、こうして異常を直接解決するか、スペアパーツが届くまで生産を継続できるようにレーザ装置の構成を変更します。このため最大限の可用性を実現できます。
TruDiodeレーザを機械または生産ラインに統合する際には、インタフェースが大きな役割を果たします。そのためTRUMPF固体レーザでは、あらゆる一般的なフィールドバスシステムに対応するインタフェースを提供しています。その他の入手可能な装備: リアルタイムインタフェース、パラレルデジタルI/O、プロセスセンサー用インタフェース、OPC UA ソフトウェアインタフェース、アナログ入力カード、CFOやPFOなどのインテリジェントなTRUMPF光学ユニット用インタフェース。
TruDiodeには、監視付き焦点合わせ光学ユニットCFOまたはスキャナー光学系PFOなど、高度なTRUMPF光学ユニットを制御するためのインタフェースが備わっています。加工光学ヘッドのプログラミングは、レーザ制御ユニットを介して快適に行うことができ、PCや制御装置を追加する必要はありません。算出されたデータと、警告及びエラーメッセージを含む限界値は、レーザ制御ユニットTruControlで視覚化することができます。
レーザネットワークに、それぞれ最大2つあるいは4つのワークステーションを持つ単一または複数のTruDiodeレーザを結合することができます。その際レーザは出力を複数のステーションに分割するか、交互に各ステーションにフル出力を供給します。その結果、レーザの稼働率が向上して部品コストが低下するほか、異なるアプリケーションを組み合わせることも可能になります。
TRUMPFセンサーにより、常に効率的かつ経済的に製造することができます。レーザ製造の全プロセスを監視し、プロセスの安全性を保つために重要な役割を果たすセンサー製品VisionLine、CalibrationLine、または統合されたパイロメーターにより、安定したプロセスを確保できます。測定時でも加工は引き続き行われ、中断される必要はありません。それにより貴重な生産時間が節約されます。
画像処理
TRUMPFの画像処理VisionLineは部品の特徴を検出し、常に正しい場所を溶接するよう保証します。
キャリブレーションツール
TRUMPFのキャリブレーションツールCalibrationLineは、部品の焦点位置とレーザ出力を個別に定義可能な一定の間隔で点検及び修正します。
温度調節
TRUMPFの温度調節は、プラスチック溶接で外観的にも高品質な結果を保証します。
溶接経路監視
TRUMPFの溶接経路監視は、プラスチックのレーザ透過溶着時に部品が下降しないように制御します。
レーザとレーザシステム – 完璧な組み合わせ レーザ装置は、TRUMPFレーザシステムの要件に合わせて最適に調整されています。多数のバリエーションやオプションの中からお選びいただけます。お客様のタスクに合わせて正確にカスタマイズされた設備を実現できます。もちろん、当社のレーザをお客様の生産ラインに直接統合することも可能です。
TRUMPFでは、レーザから加工品に至るまで、ビームガイドに必要となるあらゆるコンポーネントを提供しています。この他、様々な焦点合わせ光学ユニットも提供してしており、これらの光学部品の精度と信頼性は長年にわたり産業分野で実証されています。光学ユニットは、スタンドアロン型加工ステーションあるいは生産ライン内のどちらにも簡単に統合することができます。TRUMPF加工光学ヘッドはTRUMPFレーザに合わせて完璧に調整されており、あらゆる波長に対応しています。
焦点合わせ光学ユニット
TRUMPFの堅牢な焦点合わせ光学ユニットにより、溶接、切断、削剥、加熱や穴開けなどを問わず、高品質の加工結果を確実に得ることができます!
スキャナー光学系
リモート加工に理想的な光学ユニット
国によっては、この製品ラインナップと製品情報が異なる場合があります。技術、装備、価格及び提供アクセサリーは変更されることがあります。 現地担当者に問い合わせて、国内で製品を入手できるかどうかを確認してください。