主にクラウンとブリッジを加工している場合は、 パーツの処理量に応じて、直径100 mmの円形ビルドプレート（TruPrint 1000）か、寸法200 x 200 mmの正方形のビルドプレート（TruPrint 2000）を選択することができます。

TruPrint 1000とTruPrint 2000にはどちらも、マルチレーザオプションが用意されています。これにより、生産性の最大化、部品の入手性の向上、顧客オーダーへの柔軟な対応が可能になります。2体のTRUMPFファイバレーザ（TruPrint 1000では200 Wが2体、TruPrint 2000では500 Wが2体）がビルドスペースで同時に光を当てるため、同じ時間で同じ品質で生産できる部品数が最大80%増加します。つまり同機は、市場で最速の金属3Dプリンタです。ユーザーは最高の表面品質または生産性向上のどちらを優先するかに合わせて、粉末床でのビーム径を55 µmまたは80 µmに簡単に切り替えてご使用になれます。また表面粗度が低いため、後処理の時間が節約されます。

注文のピークを迅速に補正し、人手を介さずにマシンの稼働時間を延長することができます。これはTruPrint 1000のビルドシリンダにオプションで最大4つのビルドプラットフォームを搭載することで可能になります。このオプションによって、ビルドプロセスを中断することなく、ビルドプラットフォームを自動的に交換することができます。最初の造形ジョブを終了して、次のジョブを開始する際には、マシンソフトウェアがプレートの交換をフルオートで制御します。完成したビルドプレートの付いたビルドプラットフォームは、オーバーフローコンテナに集められます。オプションのマルチプレートを使用すれば、時間、リソース、人件費を、特に夜間や週末において節約することができます。

カスタマイズ型シングルアバットメントを高精度で迅速に製造するには、TruPrint 1000のプレフォーム オプションが適しています。患者によって異なる部分だけがプリントされるため、部品コストも大幅に下げられます。1つのプレフォームで最大64個のカスタマイズ型シングルアバットメントをプリントして、プレートから簡単に取り出すことができます。自動化されたプレフォーム検出は、歯科業界の積層造形技術をさらに発展させるためのマイルストーンを打ち立てました。

TruTops Printでは、歯科用CAMソフトウェアとのマルチ互換性を備えた造形ジョブのプロフェッショナルなデータ準備が可能です。また、加工パラメータを個別に最適化するための幅広いオプションも用意されています。

次世代のTruPrint 1000は、当社のサクセスストーリーに新たなページを刻むマシンです。フルフィールドマルチレーザを搭載し、ガスフローの均質性を徹底的に見直すことで、従来よりさらに高い生産性と高品質が実現しています。TruPrint 1000の新デザインは、マシンが標準ドアの幅内に収まるよう設計されており、歯科分野や大学などの研究室に設置できるようになっています。

マルチレーザとマルチプレートの両方のオプションを組み合わせたこの3Dプリンタは、歯科用3Dプリントのコンプリートパッケージとして群を抜いて最も効率的なパッケージです。この非常に堅牢なマシンでは、遠隔サービスを活用して非常に信頼性の高い製造を行うことができるほか、一貫して高い表面品質と完全に再現可能なはめ合わせ部分が実現します。

TruPrint 1000 Basic Editionは、長年にわたって実証済みのマシンコンセプトがベースになっています。直径98.5 mmのビルドプレートが備わっており、最大100ユニット（クラウンとブリッジ）の製造に対応可能です。手頃な価格で入手できるこの装置は、堅牢性と信頼性が高く、直感的に操作可能です。また、高い製造速度も特長の一つです。オプションで、グローブボックスならびにビルドシリンダー内の酸素含有量が非常に少ないことを監視するアナログセンサーを装備することも可能です。
 

TruPrint 2000の特長は、最高レベルの品質、高いプロセス安定性と生産性が得られることにあります。正方形プレート（200 x 200 mm）の効果で造形面積が30%増え、80 µmの新しいスポット基本設定が採用されているTruPrint 2000は、歯科業界での用途に最適のシステムです。四角形のビルドプレートを使用することで、配置できるRPDの数が円形プレートの場合と比較して36%増加しています。また、スポット径80 µmのフルフィールドマルチレーザを搭載することで、各RPDごとの平均プリント時間は10分未満となっています。