機器固有識別子 (UDI) を簡単に
すべてが揃ったTRUMPFのフルパッケージにより、一手に提供されるレーザとソフトウェアで医療製品を不変かつ確実にマーキングします。今日では以前よりも増して、医療機器製品に一義的ですべてのサプライチェーンで追跡可能なUDIコード (機器固有識別子) を付けることが求められています。重要な前提条件: コードが不変に読み取り可能であること - レーザーマーキングでのみ何度も読り取り可能。
機器固有識別子 (UDI) とは?
機器固有識別子 (UDI) とは、医療機器を識別するための世界共通のシステムのことです。UDIコードは、機械で読み取り可能なコードと、人が読めるコードの2つの部分からなります。機械で読み取り可能な部分は線状のバーコードまたは2次元データマトリックスコードで、人間の目で読み取り可読な部分は数字とアルファベットで表示されています。
医療技術では患者の安全性が第一です。そこで、メーカーから専門業者と病院を介して患者まで、医療製品の一貫した一義的な表示は基礎となります。この方法で、サプライチェーンでの完全な透明性が保証されます。材料調達や材料運用での責任は機器固有識別子のおかげで、中枢データベースに保存された機関の基準に当てはめることができます。この例としてシリアルナンバーや使用期限日があります。医療機器に「UDI適合」とマーキングされている場合、その他の情報は不要になります。予測可能な期間内に、すべての危険等級の医療製品を一義的に、機械読み取り可能にする必要があります。
米国および欧州市場で販売を目的としたすべての医療機器には、UDIコードを付ける必要があります。その目的は、世界で一貫したUDIシステムにあります。これにより、すべての市場の医療技術業界が製品へのUDIコード付けの対象となり、法的な規則により前もって決定される可能性があります。
医療製品のUDI認証は決められた規格をベースに行われます。U.S. Food and Drug Administration (FDA; アメリカ食品医薬品局) は、このために規格HIBC、GS1、ISBT 128を使用しています。基本的に認証コードは常に、「DI」(Device Identifier、デバイス識別子) と「PI」(Production Identifier、製品識別子) の2つの部分から構成されています。同じ商品には同一のDIとなり、原則的に生産者またはラベル添付者のIDと製品の照会コードが含まれます。それに対してPIは動的で、例えば有効期限や製造日、シリアルナンバーなどが含まれます。世界的なデータ通信ネットワークGUDIDを使用し、メーカーはアメリカのFDA UDIデータベースに製品情報を転送することができます。
米国FDAの規制とは対照的に、EUでは欧州医療機器規則(EU MDR)に基づく新しい識別子「Basic UDI-DI」を導入しました。これにより、EU認可データベースEUDAMEDで似た特徴の医療製品のグループ分けが可能です。登録は、認可のために製品を管轄機関に提出する前に、医療製品メーカーまたは委任者によって行う必要があります。
米国の規制に関するすべての情報は、 Link0アメリカ当局US FD のウェブサイト Link0に記載されています。
EU MDR のウェブサイト に すべての重要な欧州規則がまとめられています。
すべてをワンストップで: UDIを正しくラベリングするためのTRUMPFのマーキングレーザおよびソフトウェアソリューション
TRUMPFはマーキングレーザーを幅広く取り揃え、さらにカスタマイズ可能なソフトウェアも提供しています。このソフトウェアを使用すると、ユーザーはデータバンクのコンテンツから正しいUDIコードを作成し、医療製品に取り付けることができるだけでなく、希望に応じてその後の品質点検や記録も行うことができます。また、このフルパッケージにより、TRUMPFユーザーは信頼性の高いマーキング品質を得られると同時に、UDI一致のマーキングやプロセスの安全性のためのTRUMPF製品を使用できます。
当社の安定した不動態のレーザーマーキングで、2020年とそれ以降もUDI適合性を確保してください。
データベースに接続してDIとPIをTruTops Markに送信し、レーザーマーキングのUDIバーコードを自動で生成します。
当社のVisionLine Mark画像処理では、UDIの内容を簡単に検出、把握、点検することができます。
レーザーマーキングの内容を確認し、認証時間を短縮するために個別の品質判定を行います。
TRUMPFは認定GS1ソリューションパートナーです。GS1は、医療機器のトレーサビリティを確保するために、認定された規格に従ってUDIコードを開発し、割り当てる4つの当局のうちの1つです。
1. データベースへのアクセス
ソフトウェアはデータベースへ接続されています。さらに、例えば外部のハンドスキャナから情報をシステムに読み込むことも可能です。
2. 生産データの入力
データはデータベースを介して利用でき、またはハンドスキャナで読み取ります。
3. UDIコードの作成
UDIモジュールが、UDI関連のデータと個別のデータから規則的なコードを作成します。
4. 部品と位置検知機能
画像処理プログラム strongVisionLine Detectstrong または strongVisionLine Modelstrong は、m コンポーネントおよびそのコンポーネントの正確な位置を自動的に認識します。ソフトウェアはその情報を制御に転送し、マークを正しい場所に取り付けます。
詳しくはこちら5. マーキングレーザーの使用
TRUMPFレーザーは、加工品に不変で腐食耐性のある、十分なコントラストのマーキングを付けます。数度の清掃サイクル後でも機械で読み取り可能で、目でも確認できます。
6. オプション: コード内容の把握
その後の品質点検もTRUMPFプロセスセンサーを使えば非常に簡単です。TRUMPFの画像処理ソリューション VisionLine Code UDIでは、UDIに準拠したコードを認識、読み取り、さまざまな方法でその品質を評価することが可能です。
詳しくはこちら7. オプション: マーキングデータの比較
画像処理プログラム VisionLine OCR (文字認識用)またはVisionLine Code (1次元/2次元コード用)で、マークされたデータをデータベースと比較し、文書化のために保存することができます。必要に応じて、例えばUDIコードの内容や品質評価について、あるいはプロセスに関与したマシンなどの追加情報も保存されます。このようにして、数年経った後も部品の資料とそのマーキングが保持されます。
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