国/地域/言語選択
Lasermarkiertes Endoskop

レーザによる手術器具の製造

レーザを使用すれば、手術器具の精密な切断、溶接、超平滑面処理も行えます。手術器具の製造、加工、処理でレーザ技術が提示できるメリットについては、こちらをご覧ください。

手術器具の製造にはどのような課題がありますか?

モジュール式設計や各種製品タイプは、手術器具の製造を複雑にする要因です。カテーテルシステムを例に挙げると、その長さから取扱いの難しいことが多いです。  内視鏡や腹腔鏡などの器具・機器は、再使用する前に頻繁に洗浄・滅菌を行う必要があります。

処理を繰り返すと、アニーリングのマーキングは読みづらくなります。そこに加えて、高温腐食性の強いクリーニング剤も相まって、器具の接着剤接合部にダメージを与えることもあります。医療器具にこのような欠陥があると、手術処置の際に死亡事故のおそれが生じてしまいます。そして、手術器具はほとんどが小型のものであるがゆえに、高い機械的負荷にも耐えなければなりません。

レーザ技術が医療機器の製造にもたらすメリットとは?

レーザで加工した表面はバリがなく、処理が均一でスレッドフォームがなく、無菌性に影響を及ぼすような凸凹がありません。診断機器の溶接ビードも平滑で、無孔質です。つまり、ビードには基材と同様に生体親和性があります。加えて、レーザテクノロジを用いた積層造形は、医療器具の小ロット新規生産に有効な選択肢となることもあります。 

レーザで多岐にわたる材料の加工を自動化

金属やポリマー、セラミック、ガラスといった様々な素材に対し、レーザ技術を使って溶接、切断、表面処理といった作業ステップを自動化できます。

レーザによる加工で、頑丈な接合部や滑らかな表面を持つ、ロバスト性の高い製品を製造

レーザ加工は、非常に過酷な条件での使用や腐食性の強いクリーニング剤にも耐えられる、ロバスト性の高い溶接ビード、表面、接合部を製造できます。

レーザはUDI準拠の繊細なマーキング処理に最適

レーザ技術は、腐食耐性に優れ、長期にわたって読みやすさを保証する、非常に繊細なマーキングやUDIコードの刻印に最適です。

レーザで実現できる非常に優れた無菌性

レーザで加工した器具の表面には、無菌性に影響を及ぼすような傷はありません。加えて、溶接ビードも平滑で、無孔質です。これにより、基材と同様の生体親和性を保つことができます。

手術器具の製造におけるレーザの応用機会

医療技術において、レーザは個々の作業ステップのみならず、複合的なプロセスでも活用できるツールです。  具体的には、切断や溶接、マーキングといった用途が例に挙げられます。特定の作業や材料に合わせてレーザを最適化することもできるため、医療技術を扱う企業であれば、高品質の機器を製造し、顧客の生産ニーズに応えることができます。  

UDIコードや計量目盛りのレーザマーキング

マーキングレーザなら、医療機器にたとえば正確な計量目盛りや組立てに関する注意事項などの刻印を長期にわたって耐用する品質で施すことができます。

そのほかにも、FDAやEU、その他地域当局の規制要件を満たすために、金属表面やポリマー表面にUDIコードを刻印(英数字およびデータマトリクスのコード)する目的でも使用します。

各種材料のレーザ切断

ステント用の金属チューブや、カテーテルシャフト用のポリマーチューブ、バイポーラ腹腔鏡器具の絶縁部品用セラミック、X線用マーキングコンポーネント用に使用するプラチナや金といった貴金属など、レーザはさまざまな材料を切断します。    

その処理では、溶接ビードを施すために、さまざまな角度で切断が可能です。このようにして、優れた医療機能性を誇るフレキシブルソケットを生み出しています。  

表面加工のレーザ構造形成とレーザアブレーション

レーザを使って金属やプラスチックの表面を加工することにより、接着剤接合を安定させることができます。研削やサンドブラスト、エッチングとは異なり、レーザテクノロジは化学薬品や機械的加工を行わずに摩擦を改善できます。また、レーザ加工を施した表面は非常に均一の形状が特長です。   

レーザアブレーションなら、金属や複合パイプに施された不要なコーティングを、基材に損傷を与えることなく、除去することができます。 

安定した接続を実現するレーザ溶接

レーザを使えば、均質な形状公差で金属を接合したり、深溶け込み溶接ビードを形成したりすることができます。

小さな寸法で複雑な構造のレーザー透過溶着は、小さなエネルギー負荷で済むため、バルーンカテーテルやガイドカテーテルといった血管カテーテルシステムに適しています。

精密なレーザ穴あけ

レーザ穴あけなら、カニューレやバルーン、チューブで薬液をうまくコントロールして投与できるよう、非常に精密な穴をあけられます。 

レーザテクノロジによる材料加工では、神経変調療法用のコンデンサ、バッテリー、ケーブルなど、様々な材料に、様々な配列の穴を精密にあけることができます。

材料を最適に使用できるレーザ切断

従来の鋸切断とは異なり、レーザを使えば効率よく切断ができるので、材料の節約につながります。 

たとえば、Top Cleaveでルーフプリズムをレーザ切断すると、ガラス棒1本から10個ではなく12個のプリズムを得られます。レーザはまず、細い溝の上でガラス棒表面の品質を改善します。  続いて、この溝に沿って、CO2レーザでガラス表面を加熱します。この時の応力により、プリズムは材料を損失することなく、改質加工に沿って分けることができます。こうして、端材の発生を減らしてガラス棒を最適に使用することができるという仕組みです。

Karl Storz SE & Co. KG社、内視鏡の製造にTRUMPFのレーザ装置を導入

TruLaser Station 7000だけで、部品あたりの生産時間が10秒から1.5秒に短縮されました。

ザラ・ミューレック
Karl Storz SE & Co.スイス・ヴィドナウ事業所長

手術器具の製造に最適なソリューションをお探しですか?

レーザ技術を活用することでどのようなメリットが得られるのか、ご紹介いたします。まずはご連絡いただくか、または当社レーザアプリケーションセンター(LAC)をご予約ください。当センターではお客様のサンプルパーツを直接、その場で加工することができます。

お問い合わせ

医療機器の製造なら、TRUMPFのソリューションにお任せ

レーザ技術の優れたノウハウと、医療技術で培った数十年にわたる経験を生かし、お客様に寄りそうアドバイスを提供しています。手術用途向けの高品質医療機器の製造に、どのように当社レーザ装置・ソリューションを活用できるのか、その方法をご紹介いたします。

短パルスレーザ

短パルスレーザは、パルス幅がナノ秒内であることから、産業の多くのプロセスで使用されるツールです。たとえば医療機器の溶接や穴あけ、切断、アブレーション、洗浄・清掃、マーキングなどで使用できる柔軟性を誇ります。

超短パルスレーザ

金属の構造形成や切断、穴あけ、アブレーションなど、超短パルスレーザは医療技術の微細な加工に欠かせないツールです。中でも特筆すべき特長は、材料にほとんど熱を伝えないという点です(コールドプロセス)。

自動化された多軸システム

積層造形では切断、溶接、表面加工によく自動化された多軸システムが用いられており、ファイバーレーザやディスクレーザ、超短パルスレーザと組み合わせ、構成することができます。

マーキングレーザ

当社のマーキングレーザなら、非常に読みやすい、UDIに準拠するマーキングを行えます。 お客様の用途に関して簡単なご質問にお答えいただくだけで、当社の製品ファインダーがどのマーキングレーザが最適かを表示いたしますので、お客様のご要望に最適なマーキングレーザをお探しいただけます。

センサーとソフトウェア

TRUMPFのセンサーは、お客様の仕様に合わせてプロセスの品質を制御・監視します。モジュール式のソフトウェアソリューションにより、データベースから正しいUDIコードを作成し、適用することができます。

お客様向け情報

レーザによる医療用製品の製造

整形外科、形成外科、歯科技工、医療機器・器具の製造などの用途を問わず、レーザを使用すれば医療用製品の製造におけるスピード、品質と効率を高めることができます。その詳細をご覧ください。

Nahaufnahme Oberflächenstruktur Blackmarking
ブラックマーキング

超短レーザパルスを活用することで、材料表面に剥離による傷を付けることなく、恒久的な漆黒のマーキングが実現します。この方法は、医療技術分野などでの耐腐食性マーキングに最適です。

Medizinisches Instrument mit UDI-Code, Blackmarking mit TRUMPF Lasern
UDI準拠のラベル

医療器具にはEU及びUS基準に準拠して、明確にトレーサブルなUDIコード (UDI = Unique Device Identification) がマーキングされている必要があります。TRUMPFはこれに関して、マーキングレーザとソフトウェアから成る最適なトータルパッケージを提供しています。

問い合わせ
業界管理(医療技術)
Eメール
ダウンロード
サービス & お問い合わせ