国/地域/言語選択

業界に精通しているからこそできるアドバイスを ―― TRUMPF Financial Services GmbH

Ronny Ferl氏は、業界で決して新人というわけではありません。というのも、もう20年以上シートメタル加工に携わり、 レストランや業務用キッチン、カフェテリア向けのカウンターやカウンターサーバーなどの施工をしてきました。2018年夏、ビジネスパートナーとまさにこの業界で事業を立ち上げたいと考えた時、この知識が一瞬にして何の価値もなくなってしまうと頭をよぎりました。少なくとも、地元の銀行から、会社設立に融資を受けるという点では。「十分な自己資本や担保なしにドイツで事業を興すというのはほぼ不可能です」とFerl氏は言います。ところがTRUMPF Financial Services GmbHの専門家は、Ferl氏のビジネスプランに異なる見方を示したのです。そしてすぐにも、TRUMPFマシンへの融資にOKを出したのです。「TRUMPFの担当者は業界や自社グループのマシンのことを熟知しているので、まったく異なる基準から判断ができるのです。  融資のプロセス全体も非常にシンプルで、複雑な手続きはありませんでした」とFerl氏は思い返します。このようにして、Ferl氏はFEGA Solutionsと共に、飛躍を遂げたのです。

FEGA Solutions GmbH

www.fegasolutions.de

2018年7月の会社設立時には社員2名だったFEGA Solutions GmbHは今や26名へと急成長。ザクセン州ラーデブルクに本社を置く同社では、カフェテリアやフードサーバー、食堂・レストランのキッチン、店舗内装に使われる高品質カウンターやキャビネットが製造されています。FEGAでは、こうした製品を専門業者向けに供給しています。ステンレス製の機器はすべて、経験豊富なFEGAチームが顧客のニーズに合わせて個別に設計・製造した特別なソリューションのため、設計および実装に高度な創造性が求められます。

業界
業務用キッチン、カウンター、店舗内装
従業員数
26
事業拠点
ラーデブルク(ドイツ)
TRUMPF製品
  • TruLaser 1030 fiber
  • TruTops Boost
  • TruBend 5170
アプリケーション
  • レーザ切断
  • 曲げ加工

課題

Ronny Ferl氏は、FEGA Solutions社の最初の数か月を振り返ると、微笑みます。「最初はマシンもなかったんです。自分たちで建てた事務所があるだけ。パーツの製造は外部委託業者が引き受けていました。スピード的に速くもなければ、経済的でもありませんでしたが、立ち上げたばかりの会社として業界に足場を作るため、まずはプロジェクトを勝ち取りたかったのです。」そうして計算はうまくいきました。すぐに、オーダーが殺到するようになったのです。パーツ製造の外注という選択肢はすぐにもなくなるほどでした。Ferl氏と、ビジネスパートナーのGosbert Gast氏は、この状況に手を打つことにしました。自己資本で、EHTのプレスブレーキを購入したのです。これで少なくとも曲げ加工の工程を内製化することができました。「レーザ切断を外注し続けることも経済的な面から解決策とは言えなくなりました。とにかく処理しきれないほどのオーダーが入っていました」とGast氏は言います。

自社でマシンを所有する必要が出てきたのです。Ferl氏とGast氏は、持つならTRUMPFのマシンだろうと意見が一致しました。「設備の品質も最高だし、信頼もおける。まさに私たちが必要としていたものでした」とFerl氏は語ります。ですが、地元の銀行でのアポイントから落胆した様子で帰着。「新しいマシン調達の融資を得るのはほぼ不可能。全財産を担保に入れなければならないところでした。」かといって、2人はそのリスクを取りたくはなかったのです。

TRUMPF Financial Services GmbHのエキスパートは、業界と自社マシンのことを良く理解しています。そのため、ローン貸付では全く異なる条件を設定しています。

ロニー・フェルル
FEGA Solutions GmbH取締役

解決策

Ronny Ferl氏は、TruLaser 1030 fiberでレーザ切断による製造を手掛けたいと考えていました。「創業者としてTRUMPFのハイテクマシンを調達できるだなんて夢にも思いませんでした」とFerl氏は振り返ります。ですが、TRUMPFの担当営業による、TRUMPF銀行に相談してみたらというアドバイスで、瞬時に「それだ!」と確信したそうです。「TRUMPF銀行の専門家は投資にほかとまったく異なる洞察眼を持っています。彼らは業界や自社グループのマシンのことを熟知しているので、まったく異なる基準から判断ができるのです。融資のプロセス全体も非常にシンプルで、複雑な手続きはありませんでした。また、マシンには自己資本のほか、ザクセン州からの助成金も得られました。そんなこんなでフルパッケージにすることができました。」Ferl氏は、「エントリーの時点でハイテクマシンに設備投資できるものだろうかと思いましたが、 TRUMPF銀行からの融資のおかげでうまくいっています」と振り返ります。

 

実行

そうしたわけで、レーザ切断を手掛けるのに阻害要因は何もありませんでした。「オーダーが殺到していて、私たちはもうこれ以上は悠長に構えていられませんでした」とFerl氏は言います。マシンの設置からコミッショニングまでスムーズに行われたことを受けて、「すべて計画的に行われ、その計画通りに確実にすすめられたことに、感心しました。そして、個々に本物のプロがいるぞ、と思いました」とコメントを付け加えました。そうして、FEGAでTruLaser 1030 fiberを使った新しいレーザテクノロジーによる製造がはじめられました。「当社ではずっとCO2レーザを使用して加工していたので、固体レーザは私たちにとってまったく新しい技術でした。」そのため、Ferl氏は機械オペレータを2⃣名TRUMPFに派遣し、新しいマシンの使用についてトレーニングを受けさせました。「ここでも、TRUMPFのサポートは金賞もので、おかげさまで当社はすぐに稼働を始められました。」現在、製造チームはステンレス製のパーツを加工しています。ロット数は1個のものもあれば100個のものもあり、様々です。

レーザ切断機に加えて、Ferl氏とGast氏は生産ソフトウェアのTruTops Boostにも設備投資しました。「これで、当社の製造がますます加速します。従業員はこのソフトウェアを使ってTruLaser 1030を操作することで、30分以内に日々の生産全体を自身でネスティングできます。ソフトウェア導入までは、いつも2~3時間もかけていました」と、Gast氏は強調します。この明るい体験を踏まえて、Ronny Ferl氏は2020年にTruBend 5170を購入し、TRUMPF銀行で二度目となる投資の処理を決めました。それも結果が明確に分かっていたからです。「確実に上手くいくだろうと思っていました。手続きは非常にスムーズで、TRUMPF銀行担当者との連携は終始安心していられました。」

展望

FEGAにはまだ成長の兆しがみえており、Ronny Ferl氏はもう次の設備投資を検討しています。次はTruLaser Weld 5000を調達し、自動レーザ溶接を手掛けたいとのことです。「これまで、溶接は手作業でした。手作業では時間がかかるうえ、当然自動と比べて正確さに劣ります。ということは、パーツを後加工して、エッジ箇所を滑らかになるよう研磨する必要があります。特にステンレスだと、後で表面にブラシ仕上げをすることになるのでいつも難しいのです。」Ferl氏は、TRUMPF Financial Services GmbHを通じてまた資金調達をしたいと考えています。TRUMPFとパートナーとして付き合うことは単純にメリットだと、Ronny Ferl氏は確信しています。

当社製品に関する詳細情報

TruLaser 1030 fiber、主要製品イメージ
TruLaser 1030 fiber

レーザ切断へのエントリーに完璧なマシンです。シンプルで、直感的に操作できます。ロバストな固体レーザにより、最高の品質と優れたコスト効率を発揮しています。

TruBend Series 5000, productive all-around machine
TruBend 5170

生産性に優れるオールラウンドマシンは、ACBシリーズの計測システムで完璧な角度を実現します。自動ツールチェンジャのToolMasterがすべてのセットアッププロセスを担い、6軸バックゲージが応用の自由度を最大限に広げます。

TruTops Boost Key Visual
TruTops Boost

TruTops Boostソフトウェアなら、2D/3Dパーツの設計からレーザ、パンチング、パンチングレーザ、曲げ加工機のプログラミングまでの高速化を実現します。これにより、ユーザーは図形データからNCプログラムへと素早く移行を行えます。