私たちは、2018/2019年を比較基準年として、2030年までに拠点関連の排出量(スコープ1およびスコープ2)の55 %削減を目標に掲げています。
私たちの拠点ではどのように排出量を削減しているのか
当社は所要電力を100 %再生可能エネルギーでまかなっています。新しいグリーン電力発電設備の拡大を支持するために、なるべく長期契約を選んでいます。
2027年までには、当社拠点の適切な屋根面すべてに太陽光発電システムを設置したいと考えています。また、地熱や風力発電の利用も検討しています。
私たちは、生産による廃熱を暖房に活用しています。さらに、暖房設備の消費電力を継続的に最適化しています。
当社は社用車を電気自動車に切り替え、2018/2019事業年度を比較基準年として、2030年までにCO2排出量の50 %削減を目標に掲げています。
私たちは、自社拠点でエネルギー効率を高めています
TRUMPFでは2020年から、CO2排出量は実質ゼロになっています。温室効果ガスの排出を(まだ)防げない場合、当社ではカーボンオフセット証明書を購入することで補正しています。 温室効果ガスをはじめから排出しないようにするために、私たちは自社インフラストラクチャのエネルギー効率を特に重視しています。
そのため、私たちの建物や設備は技術面で最新の技術に対応し、長期耐用年数を考慮した設計となっています。当社の生産拠点では、長期行動計画を策定しており、その計画で省エネ対策の計画・実施・記録をしています。加えて、再生可能エネルギーを活用することにより、社のCO2排出量を削減しています。数年前から、ヨーロッパの全拠点でISO 50001の認証を受けたエネルギー管理システムを導入しています。この導入により、エネルギー消費量を最小限に抑えられています。
拠点事例 ― 世界中での排出量削減活動
持続的なモビリティ
当社では従業員に魅力的な制度を提供して、通勤で発生するCO2排出量を通勤手段を問わずに削減できるように支援しています。同時に、ディッツィンゲン拠点でのモビリティや、個々の事業拠点間の移動でも、省エネを出来る限り実現していきたいと考えています。社用車利用の面でも、2018/2019年を比較基準年として、2030年までにCO2排出量の50 %削減を目標に掲げています。主な手段としてTRUMPFの社用車を電気自動車に切り替えることでこの目標を達成する予定です。
従業員の通勤でカーボンフットプリントを大幅に削減したい。 そこで当社ではドイツの一部拠点で、ビジネスバイクの低価格リースなどを従業員に提供しています。それに加えて、自転車、Eバイクとモーターサイクルで通勤する従業員向けに多数の駐輪場、シャワーと施錠可能なロッカーも用意されています。ほかにも、地域の公共近距離旅客輸送の割引を利用して、公共交通機関による移動を促しています。また、ディッツィンゲン拠点内での移動には、TRUMPFも開発に加わった電動トラック、ストリートスクーターも使用されています。
TRUMPFは2019年に、ドイツで最大規模の充電スタンドをディッツィンゲンに開設しました。従業員は、自社駐車場内86か所に設置された充電ポイントを利用することができます。設置されている充電ボックスの電力は、合計でほぼ1,000 kWに達します。これは従業員にとって、自動車を勤務時間中に便利に充電できることを意味します。またハイテク企業である当社は、これまでのエンジンに代わる電動技術を単に利用しているだけではなく、その普及と実現にも大きく貢献しています。多数のTRUMPFレーザが、電気自動車向けのバッテリー製造などで世界中で使用されています。