ビジネスパートナーからの信頼も、従業員からの信頼も、そして社会からの信頼も、私たちにとってどれも重要なことです。 この信頼は取締役会から経営陣、従業員に至るまで、私たち一人ひとりの行動で決まります。私たちの行動はそのため、法律と倫理基準の遵守により成り立っています。
コンプライアンスへの対応
当社の行動規範は、日常生活や特に重要な場面で、私たちに指針を示してくれます。この行動規範が法令の遵守と責任ある行動を取るうえで私たちをサポートします。
当社のコンプライアンス管理制度には、TRUMPFグループ内のコンプライアンス行動を推進し、法的違反を回避することを目的とした、TRUMPFのあらゆる構造、プロセス、手段・措置が含まれます。
私たちのコンプライアンス組織体制を支えているのは多くのブレーンです。そのブレーンは皆、法的要求事項の遵守に対処し、担当者としていつでも連絡を受けられるようにしています。
私たちはコンプライアンスに関連するあらゆるデータやインシデントを記録し、評価し、個々のケースで対応し、あるいは全体として改善を導き出しています。
コンプライアンスに関する質問または極秘情報の提供を希望される方は、内部通報制度を利用して当社までご連絡ください。記名でも匿名*でも構いません。
TRUMPFコンプライアンスの実践方法
TRUMPFグループ全体で、コンプライアンス管理制度(CMS)を運用しています。TRUMPFのコンプライアンス行動を推進し、法的違反を回避することを目的とした、あらゆる構造、プロセス、手段・措置がこれに含まれます。当社の経営陣と従業員が、日々の業務の中で正しい行動をとるよう啓発し、その能力を与えるものです。
当社のコンプライアンス管理制度は、相互に関連する6つのモジュールで構成されています。
当社のコンプライアンス文化は、TRUMPFのコンプライアンスの原点であり、目標でもあります。このコンプライアンス文化は、当社の取締役会が定義し、経営陣や従業員の姿勢・行動により形成されています。コンプライアンス文化の中心的要素は、当社の行動規範です。
私たちは、コンプライアンスプログラムを通じて、TRUMPFグループ全体のコンプライアンスのグローバルな実践を管理・統制しています。プログラムは主に、TRUMPFコンプライアンスガイドラインと、下位ガイドラインであるエンタテイメントガイドライン(腐敗防止のためのガイドライン)で構成されています。
コンプライアンス組織体制で、私たちは明確な責任と担当者を決めています。これにより、私たちは全従業員にコンプライアンスに関する重要な情報を周知し、従業員が法的要件を守れるよう予防措置を講じています。
コンプライアンスコミュニケーションは、積極的な啓発に加えて、寄せられる声に耳を傾けることで、コンプライアンスリスクを早期に発見し、回避できるようにします。経営陣や従業員向けのeラーニングや対面式トレーニングの提供、デジタル版ニュースレターの配信、内部告発保護制度の利用などが例に挙げられます。
コンプライアンスモニタリングは、コンプライアンスに関連するあらゆるデータを収集し、評価しています。この評価内容が、TRUMPFの取締役会と監査役会への定期報告の基礎情報となります。
事業年度ごとに、中央コンプライアンスチームは、チーフコンプライアンスオフィサーと協議し、目標を設定します。そして事業年度末には、目標と達成結果を比較し、新たな目標を導き出します。
当社のコンプライアンス文化の基礎となる行動規範
TRUMPF行動規範は、企業理念から派生しており、当社の事業活動の指針となる価値観と原則について記載されています。腐敗防止、データ保護、公正な競争といったテーマで、私たちは自身の位置づけをしています。
そこで策定された包括的行動原則は、商取引の倫理的に問題のない行動に関してTRUMPFが遵守しなければならない基本規則をまとめています。
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私たちは法律に従い行動します。
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私たちは社会的責任を果たします。
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私たちは常にインテグリティをもって行動します。
人権の尊重と気候・環境の保護に対する当社の基本的な姿勢を示す基本方針
TRUMPFではこの基本方針を非常に重視しています。この方針は経営理念および行動規範と共に、当社の企業文化と日々の行動を定める最も重要な指針として位置付けられています。
全体的な責任を負うチーフコンプライアンスオフィサーのクリスティアン・グレガーは、人権責任者も兼務しています。
当社のコンプライアンス組織体制
コンプライアンスリスクにどのように対応するべきか?コンプライアンスリスクの発生そのものを防ぐにはどのようにすればよいか?これらは、チーフコンプライアンスオフィサーが、ディッツィンゲンのコンプライアンスチームや世界中のコンプライアンスネットワークと共に取り組んでいる、大きな二つのテーマです。このようにして、コンプライアンスマネジメントシステムを全ての事業分野及び現地法人に移行することを保証し、各地の責任者と定期的にコミュニケーションをとりながら、共同でソリューションを導き出しています。
取締役会がTRUMPFグループのコンプライアンスに対する全体的な責任を負っています。
グローバルコンプライアンス組織体制は、チーフコンプライアンスオフィサー(CCO)が統括しています。CCOはTRUMPFグループの取締役会と監査役会に最新の状況を報告する役回りです。CCOとコンプライアンスチームは、コンプライアンスインシデントが発生した際の初期対応にも責任を負っています。
コンプライアンス委員会は、CCOに助言を行い、コンプライアンス管理制度を発展させ、重大なコンプライアンス疑惑事案が発生した場合に決定を下す組織です。委員会は、CCOのほか、グループHRや法務、財務といった様々な部門の長で構成されています。
コンプライアンスチームは、コンプライアンスに関連するあらゆることでCCOをサポートします。コンプライアンスが疑われる事案の通報に対する解明や処理では、中央コンプライアンスチームが主導することになります。
グローバルにネットワークでつながっている組織のために、現地法人でも、現地コンプライアンスオフィサーが設置されています。現地コンプライアンスオフィサーは、現地法人でのTRUMPFコンプライアンス管理制度の運用を統括し、現場で最初の窓口となる担当者です。現地コンプライアンスオフィサーは、コンプライアンス違反を中央コンプライアンスチームに報告し、事案の処理をサポートします。
当社のコンプライアンスモニタリング
TRUMPFは、コンプライアンスモニタリングにより、コンプライアンス活動から得られるあらゆるデータを収集しています。そこから、個別事例への対応やコンプライアンス管理制度の抜本的整備に、行動や改善の提案を導き出します。
* 匿名での通報は、社外サービスプロバイダーであるEQS Integrity Lineを介して行うことができます。Integrity Lineシステムでは、チャット機能を使ったコミュニケーションでも、技術的に匿名性を確保することが可能です。通信プラットフォームはTRUMPFのサーバー上ではなく、EQS Integrity Lineの安全なサーバー上で運用されます。データのホスティングはドイツ国内で行われます。EQS Integrity Lineは、ISO 27001認証取得済みで、EU GDPRに適合しており、EU公益通報者保護指令の要件を満たしています。提供された情報は、暗号化され追跡不可能な形でディッツィンゲンのコンプライアンスチームに届きます。